うすさま明王の真言を唱えるのは危険?注意点やご利益アップさせる方法をお坊さんが解説します!

現代社会は家庭、職場、学校、近所などの人間関係や仕事、家族の問題など不安なことばかりですね。

そんなときに不安を打ち消したり困難に立ち向かう勇気をくれるのが真言とよばれる呪文です。

その真言の中でも、うすさま明王の真言には摩訶不思議な力があります。

「でも素人の自分が唱えても良いのだろうか?」

「バチが当たったりしたくないなぁ」

と思われる方もいらっしゃいます。

そこでお坊さんの私が、うすさま明王の真言を唱える時の注意点やご利益をアップさせるポイントをお伝え致します!

この記事を書いた人

大周

福岡県の山奥にある高野山真言宗の寺の副住職。仏教は心のトレーニングと考え瞑想会や企業研修を行なっている。修行の聖地とされる祖聖大寺にて日々、修行を行なっている

うすさま明王の真言を唱えるとバチが当たる?

結論からいうと「唱えても大丈夫です!」

「はぁ〜良かった。それじゃあ気兼ねなくお唱えしよう」

と思われた方はちょっと待ってください!一般の方が唱えても問題ないですが、注意するポイントがあります。

やってはいけない3つの唱え方

一般の方が真言を唱えることは何も問題ありません。

しかし場合によっては危険を伴うこともありますので注意するポイントを3つお伝えします!

誰かの不幸を願いながらお唱えする

当たり前ですが他人の不幸を願うなど言語道断です。

そもそも仏教は自分と他者の幸せを願うというのが根本にあります。仏様もそのような思いを持たれています。

他人の不幸を願う者の手助けはしませんし、場合によっては間違えに気づかせるために、不都合なことが起こる縁を与えたりします。

マイナスにはマイナスが寄ってくるというのがこの世の法則ですので

絶対に邪なことに真言を使ったりしないでくださいね!

夜中にお唱えする

丑三つ時は風水では時計の針が鬼門の方角を指すことから妖気と呼ばれる悪い気で満ち溢れる時間帯とされています。

私自身も丑三つ時にお寺の本堂の前を通ると誰も居ない本堂の中から複数の人が話す声が聞こえたりした経験があります。

私が修行していた高野山の修行道場でも夜9時〜夜中の3時までは本堂や道場(瞑想する場所)への立ち入りは禁じられていました。

未成仏の人はお経や真言を聞きたいので丑三つ時の時間帯に唱えるとそれらが集まってきてしまう可能性もあるので、やめておきましょう。

心霊スポットなどで面白半分に唱える

そもそも心霊スポットと呼ばれる場所に怖いもの見たさで遊びに行くこと自体、お勧めしません。

そういう場所は、人が亡くなられたり、なにかしらの悲しい出来事のあった場所が大半です。

そんな場所に遊び目的で行くこと自体が不謹慎ですし亡くなられた方に対して失礼にあたります。

ましてや心霊スポットなどで面白半分に真言やお経の真似事をするのは亡くなられた方からすれば不愉快でしょう。

それに、うすさま明王に対しても失礼です。うすさま明王の眷属(部下)たちは、仏様達を守るために、武器を持っており非常に強い攻撃力を持っています。

この部下達を怒らせてしまい攻撃をされたら僧侶でも対応できません。

危ない行為は控えて頂いた方が良いでしょう。

大周

次からはうすさま明王の真言と唱える回数をご紹介します!

うすさま明王の真言と唱える回数

うすさま明王の真言

うすさま明王の真言は

「オンクロダノウウンジャクソワカ」です。

「ん?なんだか噛みそうな言葉だなぁ」と思われますよね?

うすさま明王の名前の由来は古代インドのサンスクリット語という言葉です。

日本人には馴染みのない言語ですがそこに込められたパワーは絶大なものがありますので、間違えずに読めるように練習しましょう!

真言を唱える回数は?

唱える回数は何回でも構いません。気持ちが落ち着くまで何度も唱える方も居ますし、

集中して気持ちを込めて一度だけお唱えすることもあります。

真言宗では3回、7回、21回のいずれかの回数で唱えますね。

「なんで?回数に意味があるの?」と疑問が湧きますよね?

仏教においては「3」は縁起の良い幸せの数、「7」は成就を意味しており、その乗数である「21」はさらに良いものとされています。

お坊さんは108回、1080回など自分の煩悩と多くの人たちの煩悩を打ち払うために沢山お唱えします。

大周

次からは真言を唱える時に心がけた方が良いポイントをご紹介します。

唱える時に心がけること

勘違いされている方も多いですが、真言というのはただ唱えるだけではあまり意味がありません。

「え!そうなの!?唱えるだけじゃダメなの?」

全く意味がないとは申しませんが、真言を唱えるときには心がけるべきポイントがあります。

この記事を読まれて方の中には

「神様、仏様に願いを叶えてほしい。守ってほしい」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし

自分の叶えたい願いだけをお願いするだけではあまり仏様や神様は動いてくれません。

「じゃあどうすれば良いの!?何か良い方法はあるの?」

ちゃんとあります。私が普段、真言をお唱えする時にしている方法をお伝えします。

願いが叶う真言の唱え方

真言やお経を唱えるときに皆さん願い事をすると思います。

その願い事の内容に次の願いを加えてみて下さい。私自身、毎日お経をあげたり祈りをするときにしている内容です。

「私が幸せでありますように。私の周りが幸せでありますように。私が嫌っている人、私のことを嫌っているも幸せでありますように。安心でありますように健康でありますように」

これを聞いて「は!なんで嫌いな人の幸せなんて願わなきゃいけないの!?」と感じられるでしょう。

この祈り方を教えてくれた私の師匠は

「神様や仏様に願いを叶えて欲しければ神仏と同じ心を持て」とよく言っていました。

最初聞いた時は意味が分かりませんでしたが今では分かります。

仏様とは慈悲深い心を持っています。

その仏と同じ慈悲心をもつことで、仏様のパワーと自らを一体化させ神仏からの加護を自動的に受けれるということです。

「でもやっぱり嫌いな人の幸せなんて願えないし慈悲心なんて持てない!」

そんな方の為に次からは誰でも慈悲心を持てるようになる習慣と方法について解説します!

大周

次からは真言宗の開祖である弘法大師空海が伝えた心を整わせる手順をご紹介します!

空海直伝の願いを叶える慈悲心を育てる方法

慈悲心を育てるなんてことできるのかな?と思いますよね?

ちゃんと実践すれば慈悲心は誰にでも習得できると空海は解きます。

その方法は「身」「口」「意」の順番で良いことを行うことです。

身とは身体を使ってする「良い行動」

口とは言葉を使って行う「良い言葉使い」

意とは心(意識)を使って行う「良い心遣い」

この身口意(しんくい)は心が整う順番でもあります。

例えば、うすさま明王の加護が欲しいのであればまず自らの心を清めるためにトイレ掃除を行います(良い行動)

掃除が終わったら、うすさま明王のお札に合掌して他人の幸福を祈り真言をお唱えします。(良い言葉使い)

そうすることで自然と心が整って良い心遣いができるようになります。(良い意識)

この良い心遣いというのが慈悲心のことです。

慈悲心を育てて仏様と同じ心を持つことで自然と願いが叶う運気となっていくでしょう。

慈悲心が育てば日頃の行動、言動、思考が謙虚で穏やかさと丁寧さを持ったものになります。

それによって周りの人から愛され、何があっても助けてもらえる人となっていくのが

多くの人から愛される仏様と一心同体となるということです。

うすさま明王にしっかり守ってほしいならトイレにお札を貼ろう

うすさま明王はトイレを守護する仏様として有名です。

その効果は様々で金運アップや健康運の上昇、安産祈願にも効能があるとされています。

うすさま明王の真言を唱えるだけでも良いですがお札をトイレに貼ることで日常に良い変化が起きます。

大周

次からはお札を貼ることで起きる変化をお伝えしますね!

トイレ掃除が習慣となる

うすさま明王のお札をトイレに貼るとどのような変化が起きるか?

それは「トイレ掃除をしなきゃ!」という気持ちが起こることです。

うすさま明王は不浄祓いの仏様ではありますが汚い場所が好きなわけではありません。

掃除ができてない所では力を発揮しずらくなりパワー不足になってしまいます。

そもそもトイレが汚いことにメリットなどは一つもないですし、お札を貼っているのでその場を清めて掃除したいという気持ちが生まれてくるものです。

またトイレを使う人も綺麗に使おうと思うでしょう。

心が整う

掃除は古来から心を浄化する効果があると言われてきました。

お寺でも毎日の習慣の中に掃除は必ず組み込まれています。

では何故、掃除をすることで心が整うのか?

「綺麗さっぱりするから」

「気分をリセットできるから」

などなど色々な理由がありますが、そこにはちゃんとした理由があるのです。

心を整えるのは非常に難しい事です。心を穏やかにと言っても簡単にできることではないことは皆さんもご理解いただけますでしょう。

そこで先ほど解説した身体と言葉と心使いの身、口、意の実践が役に立ちます。

うすさま明王お札を貼るということはトイレ掃除と真言を唱えるという習慣がセットになります。

トイレ掃除をするという身体を使った行動を行った後に、うすさま明王のお札に対して手を合わせて真言を唱える。

これこそがトイレ掃除という(良き行動)と真言(良き言葉)の実践をすることになります。

行動と言葉を良いモノにすることで心が良きモノになっていくという流れができます。

特別祈願したうすさま明王のお札をご紹介!

心を整えて慈悲心を育てるには行動や習慣を変えるのが一番です。

その行動や習慣を変えるのにおすすめなのがトイレ掃除です!

トイレは毎日使うし毎日汚れます。まるで私たちの心と同じです。毎日リセットしていくためにも掃除の習慣や真言を唱える習慣は良いきっかけだと思います。

↑私のお寺で通販しているトイレのお札の画像

下記にお寺で住職と私が3ヶ月間毎日おがみ込んだ、うすさま明王の特別祈願済みのお札のご紹介ページのリンクを貼らせて頂いております!

護摩祈祷を3度、行いうすさま明王にお札を受け取った方のご利益と平穏無事を毎日祈ったお札でございます。通販でクレジット決済が使えますので遠方の方でもお気軽にお求めできます。

まとめ

うすさま明王の真言と運気を上げるポイントについてお話ししてきました!

真言を唱える際の注意点や、唱える時の心遣いのポイント、

また加護をもらえるようになる慈悲心を身につける習慣や手順もお伝えしました!

掃除、真言、祈り、の3つが願いを叶える要素でしたね!

私自身もまだまだ修行の身ですが皆さんと共に精進して参ります!最後までお読み頂きありがとうございました!

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