「トイレのお札を買ったけど貼る場所がよくわからない」
「間違って貼ったらお札の効果がなくなりそう」という声をよく聞きます。
この記事では真言宗僧侶の私がうすさま明王のお札の貼り方や貼る場所を解説致します!
この記事を書いた人
大周
福岡県の山奥にある高野山真言宗の寺の副住職。仏教は心のトレーニングと考え瞑想会や企業研修を行なっている。修行の聖地とされる山寺で日々、修行を行なっている。
トイレのお札【うすさま明王】の正式な貼り方と祀りかた
南西に貼る
「なんで南西に貼るの?どこでもよくない?」と疑問に思いますよね?
なぜ南西に貼るのか?その理由は
北側に鬼門があるからです。
鬼門からは悪い気がやってくると言われています。
北東にお札の正面を向ける(西南側に貼る)ことで北東から来る悪いものを、
うすさま明王に迎え撃ってもらうという意味があります。
一説には南東に貼ったり東側に貼っても良いとされています。
「南西とか北東とか南東とか色々な諸説があってよくわからないなぁ」
と思われた方におすすめの方法をご紹介します!
高野山流!トイレのお札の貼り方
結論から言うとお札はどの方角に貼っても大丈夫です。その理由を説明します!
私が高野山で修行をしていた頃、師匠から
「風水的に仏様は北側に祀るんや。」と習いました。
しかし師匠のお寺は北ではなく南に仏様を祀っていました。
私「師匠のお寺は南側に仏様が祀られてますよ?他の高野山のお寺も西や東に仏様を祀ってますけど?」
すると師匠は「高野山では仏様が居られる場所が北ということになるんや。それを運心供養(ウンジンクヨウ)と呼ぶ」
「だからお札や仏像なども北に配置するとか南に配置するという決まりがあるけど仏様ほどの存在になれば方角など関係なく全ての方角を守れるや」と習いました。
確かに仏様ほどの存在になれば全周囲を守れるというのは納得しました。
つまり方角は気にせずどこに貼っても大丈夫ということです!
下記の写真の赤い部分に貼れば間違いないです。
トイレのお札は座った時の目線の高さくらいに貼りましょう。お札を見下ろすような位置に貼ったりするのは失礼に当たりますので避けましょう
次からはよくある間違った貼り方を解説しますね!
よくある間違った貼り方
トイレの外側(廊下側)に貼ってしまう
まず大前提としてお札はトイレの中に貼ってください。
たまに廊下側のトイレの出入り口の上に貼っておられる方がいらっしゃいます。
廊下側に貼っても問題はありませんが浄化したいのはトイレの内側なのでトイレの居室内に貼りましょう。
またトイレのタンクや便器に貼るのもNGですので気をつけましょう。
お札の封筒に入れたまま貼ってしまう
ほとんどの、お札は封筒に入っています。この封筒はあくまでも包装袋ですので、
封筒から出して貼りましょう。
↑左が封筒で右がお札です。
「封筒から出すのはわかった。でも封筒にうすさま明王の文字が入ってるけど処分して良いの?」
「封筒とはいえゴミ箱に捨てたりするのは抵抗がある」と思われた方もいらっしゃると思います。
そんな方はお札を寺院に返却するときに古い封筒に返却するお札を入れて返却すればいいでしょう。お札は1年程度で効力が薄くなります。
新しいお札に交換する時にお札を買った寺院に古いお札を返却するのですがその際、封筒に古いお札を入れて持ち込むと良いでしょう。
お札を押しピンで固定する
お札をトイレの壁に押しピンで止める方がおられますがこれはNGです。
押しピンは鋭利な武器と同じですので烏枢沙摩明王に刃を向けるのと同等ですから大変失礼に当たります。
固定する時はセロテープでお札の四隅に貼るのがベストです。
壁紙をセロテープの貼り後で汚したくない場合はお札より一回り大きな画用紙にお札をセロテープ貼って、その画用紙を押しピンで壁に固定すると良いでしょう。
正しくお貼りして気分を上げていきましょう!
僧侶が特別に拝み込んだお札を貼ろう
お札と言っても色々なものがあります。今はAmazonなどでもお札を売っていたりしますが、注意することがあります。
そのお札はどこの誰が拝まれたのですか?
お札を作ってる業者が販売していたりするお札は
僧侶が祈祷をしていませんのでお札に力が宿ってません。
お寺の名前で販売されてるものもありますがどこの誰がどのくらい拝んだのか?などもハッキリ記載されていないものが多いです。
お札を買われるならどこのお寺のどんな僧侶が拝んだか?なども気にされてみると良いでしょう。
お札は拝み込んだ分だけパワーを持ちます。私のお寺では三ヶ月間に渡って、住職と副住職の2人で特別に祈祷をした、うすさま明王のお札を通販で販売させて頂いております。
詳しくは下記のボタンをご覧くださいませ。
まとめ
うすさま明王のトイレのお札の貼る場所や方法をお伝えしました!NGな貼り方と正しい貼り方。
高野山流のお札の貼り方など様々な考え方がありましたね。またお札を買うならちゃんとしたお寺でどんな人が拝んだのかも調べてみるのもおすすめしました。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
私が高野山で修行した時に師匠から習った方法です